アールヌーボー

アールヌーボーとは1890年頃から1910年頃にかけて、ヨーロッパ各地に広まったデザイン運動のことで、イラストレーション、ポスター、ガラス工芸、家具、建築などに認められるもので、流れるような曲線形式をその特徴とします。ベルギーのプリュッセルがこの運動の中心でしたが、一般にはイギリスのビアズリーの挿絵に見られる幻想的な表現や、今も残るパリの地下鉄の入口のデザイン、ギマール設計などが知られており、また、スペインのバルセロナに石造りの聖家族教会や公園などを造った異色建築家ガウディのデザイン優向も、同質のものとして注目されています。この動向は、基本的にほ、知性よりも情念を重視するものであり、現代人がこれに強い共感を覚えるのも、そうした点にあります。この数年来、日本を含め世界の各地で、この動きについての展覧会がかなり多く開かれています。

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